今日からはメビウスの方程式について連載する。
メビウスの方程式とは
この方程式は、今はなき日本競馬投資協会が提案した資金マネジメント理論だ。
資金マネジメント理論とは一言でいえば
的中した時点で、今までの損失金を回収しつつ、利益も計上するための最適な投資金額の計算方法のことだ。
投資金算出式
ではさっそくだが、メビウスの方程式を紹介しよう。
1.比率数値を求める。
購入する馬券のオッズの低い順に①、②、③、・・・とする。
このとき
・2点買いの場合 (①÷②)+1
・3点買いの場合 (①÷②)+(①÷③)+1
・4点買いの場合 (①÷②)+(①÷③)+(①÷④)+1
のように計算し、算出された数値を比率数値と呼ぶ。
2.馬券①の投資金を求める
馬券①の投資金=損失金×1.4÷(①-比率数値)
3.その他の馬券の投資金を求める
その他の馬券の投資金=馬券①の投資金×馬券①のオッズ÷各オッズ
以上である。
電卓があれば簡単に計算することが出来る。
具体例
1万円の損失金を抱えている状況で
オッズが4倍、6倍、7倍の3点買いをしたいとする。
手順1.比率数値を求める
オッズ①は4倍、オッズ②は6倍、オッズ③は7倍である。
従って
比率数値
=(4倍÷6倍)+(4倍÷7倍)+1
=2.23
手順2.馬券①の投資金を求める
馬券①の投資金
=1万×1.4÷(4倍-2.23)
≒7900
手順3.その他の馬券の投資金を求める
馬券②の投資金
=7900×4倍÷6倍
≒5300
馬券③の投資金
=7900×4倍÷7倍
≒4500
これで算出された投資額を掛けた場合
いくら払戻が見込まれるかというと
馬券① 31600円
馬券② 31800円
馬券③ 31500円
とほぼ同じだ。
今回の投資額合計は17700円で
今までの損失金は10000円だから
どれが的中しても、トータルで4000円程度プラスになる計算だ。