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投資競馬の学校

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メビウスの方程式の基礎④

メビウスの方程式についての連載 第4回。

1回目は、メビウスの方程式の算出式を紹介し
2回目は、比率数値について触れた。
3回目は、比率数値と合成オッズの関係を暴いた。

今回は、投資金算出式について深堀りしていこう。
そして今回から新・メビウスの方程式について考察する。

新メビウスの方程式~ベーシックタイプ~
あらかじめ設定した投資予算内で
最適な資金配分を行う方法だ。

そこで、購入する馬券のオッズの低い順に①、②、③、・・・
とするとき、馬券①の投資金は

馬券①の投資金=投資予算÷比率数値

で算出できる。

なぜこれで算出できるのか。
それは、比率数値×合成オッズ=①のオッズだからだ。
(※前回の記事参照)

つまり、比率数値=①のオッズ÷合成オッズで算出できる。

従って
馬券①の投資金
=投資予算÷比率数値
=投資予算×合成オッズ÷①のオッズ
と変形することが出来る。

当ブログの熱心な読者なら、この式が何か分かるだろう。
その答えは、合成オッズ(多点買い価値)とは?に記されている。

合成オッズを使った投資金算出式は

投資金額=投資予算×合成オッズ÷各オッズ

なのである。

新メビウスの方程式~ベーシックタイプ~

合成オッズを使った投資金算出法
は、名前が違うだけで中身は全く同じなのである。

メビウスの方程式の基礎③

メビウスの方程式についての連載 第3回。

1回目は、メビウスの方程式の算出式を紹介し
2回目は、比率数値について触れた。

今回は、比率数値と合成オッズの関係を暴く。

4点買いをするとき
オッズの低い順に①、②、③、④とすると

比率数値は


合成オッズは

で算出される。
何か似ていると思わないだろうか?

それでは、2つの関係性を見ていこう。

比率数値の式を変形していく。
比率数値の式の最後に「+1」とあるが
それは①÷①と書き換えても同じことだ。

つまり


①でくくる


()内の式は、合成オッズの逆数になっているから


つまり


となる。

つまり、比率数値とは

合成オッズを何倍したら、①になりますか?

の答えなのである。

メビウスの方程式の基礎②

メビウスの方程式についての連載 第2回目。

第1回目は、投資金算出式を紹介した。
今回は、比率数値について解説する。

比率数値とは

メビウスの方程式で投資金を算出するにあたって
肝となるのが“比率数値”である。

比率数値について復習しておくと
オッズの低い順に①、②、③、④、・・・とするとき

で算出される数値のことだ。
一体この数値は何を表しているのだろうか?

ヒントは“合成オッズ”

合成オッズをご存知だろうか?
詳しくはこちらをご覧いただきたいが
簡単に言えば、複数点買ったその馬券を1点で例えると何倍相当の馬券か?を示してくれる手法である。

4点買いの場合の合成オッズは

このように算出される。

比率数値と何か似ていないだろうか?
次回は、比率数値と合成オッズの関係について考察し
比率数値の正体を暴こう。

メビウスの方程式の基礎

今日からはメビウスの方程式について連載する。

メビウスの方程式とは

この方程式は、今はなき日本競馬投資協会が提案した資金マネジメント理論だ。
資金マネジメント理論とは一言でいえば
的中した時点で、今までの損失金を回収しつつ、利益も計上するための最適な投資金額の計算方法のことだ。

投資金算出式

ではさっそくだが、メビウスの方程式を紹介しよう。

1.比率数値を求める。
購入する馬券のオッズの低い順に①、②、③、・・・とする。
このとき
・2点買いの場合 (①÷②)+1
・3点買いの場合 (①÷②)+(①÷③)+1
・4点買いの場合 (①÷②)+(①÷③)+(①÷④)+1
のように計算し、算出された数値を比率数値と呼ぶ。

2.馬券①の投資金を求める
馬券①の投資金=損失金×1.4÷(①-比率数値)

3.その他の馬券の投資金を求める
その他の馬券の投資金=馬券①の投資金×馬券①のオッズ÷各オッズ

以上である。
電卓があれば簡単に計算することが出来る。

具体例

1万円の損失金を抱えている状況
オッズが4倍、6倍、7倍の3点買いをしたいとする。

手順1.比率数値を求める
オッズ①は4倍、オッズ②は6倍、オッズ③は7倍である。
従って
比率数値
=(4倍÷6倍)+(4倍÷7倍)+1
=2.23

手順2.馬券①の投資金を求める
馬券①の投資金
=1万×1.4÷(4倍-2.23)
≒7900

手順3.その他の馬券の投資金を求める
馬券②の投資金
=7900×4倍÷6倍
≒5300

馬券③の投資金
=7900×4倍÷7倍
≒4500


これで算出された投資額を掛けた場合
いくら払戻が見込まれるかというと
馬券① 31600円
馬券② 31800円
馬券③ 31500円
とほぼ同じだ。

今回の投資額合計は17700円で
今までの損失金は10000円だから
どれが的中しても、トータルで4000円程度プラスになる計算だ。



資金マネジメント論④

資金マネジメントについて連載しているが、今回で4回目である。

1回目2回目3回目の連載はこちらを見ていただきたい。

前回の復習をしよう。

損失金を抱えている。
次のレースで的中した時に
損失金を0円にするには、いくら買えばいいか?

という問題だった。

その公式は以下のとおり。

今回の投資額=(損失金+今回の投資額)÷オッズ

である。
この式で、投資額を算出すれば
今回的中すれば、損失金は0円になる。

しかし、このままでは利益は0円である。
利益を出したければ、損失金を多めに見積もれば良い。

つまり
今回の投資額=(損失金×1.6+今回の投資額)÷オッズ

として、損失金を多めに見積もるのだ。
そうすれば、的中した際に
損失金×1.6が回収されるので、利益が出るわけだ。

では、本題だ。

本題
馬法の方程式
投資額=損失金×1.6÷(オッズー1)
という式の中にあるー1とは何か?

であった。

先ほどの式を再掲する。
今回の投資額=(損失金×1.6+今回の投資額)÷オッズ

①この式の両辺にオッズを掛けると
今回の投資額×オッズ=損失金×1.6+今回の投資額

②右辺の今回の投資額を左辺に移して
今回の投資額×オッズー今回の投資額=損失金×1.6

③つまり
今回の投資額×(オッズー1)=損失金×1.6

④両辺をオッズー1で割って
今回の投資額=損失金×1.6÷(オッズー1)
となる。
馬法の方程式になった。

この変形を見ていただければ分かるが
ー1が現れたのは、②から③にかけてだ。
つまり、ー1とは今回の投資額のことだったのだ。