最近、こんな商品を目にした。
「過去10年の単勝オッズのデータを売ります」
私も、2009年から中央競馬のオッズデータを集めており
非常に有用なデータだ。
例えば
次のレースのオッズを眺めていて
次のような特徴があったとする。
・単勝1番人気が1倍台
・単勝2番人気が6倍台
・単勝10番人気が50倍以下
・出走頭数16頭立て
これをデータベースで検索してやれば
各馬の出現率とかを瞬時に算出することが出来る。
このようなデータを持っていない人にとっては
冒頭で紹介した「過去10年の単勝オッズのデータを売ります」は
喉から手が出るほど欲しいものではある。
しかし、その商品には重大な欠点がある。
それは
"JRAプレミアムの対象レースが明記されていない"
ということ。
JRAプレミアムを知らない方のために説明しておくと
通常の払戻金額に売上の数%を上乗せして払い戻しますというシステムのことだ。
もちろん、オッズはその数%が上乗せされた状態で表示されている。
従って、仮に
単勝1番人気が1.8倍のレースがあったとしても
JRAプレミアム対象レースとそうでないレースでは
その数字の意味が違ってくるということだ。
それは、実際のデータを見れば明らかだ。
単勝1番人気が1.8倍のとき
単勝1番人気の出現率は何%か。
JRAプレミアム対象レースは、47%なのに対して
JRAプレミアムではないレースは、43%である。
オッズを見る前に、JRAプレミアム対象レースか?を良く確認するべきだ。