矛盾理論の優秀性は、前回の記事で説明した。
(前回の記事 ⇒
オッズの矛盾を突く!矛盾理論とは②)
今回のテーマは
単勝と3連複の矛盾を突く!
である。
矛盾の見つけ方は簡単だ。
単勝では〇〇なのに、3連複では△△だ
という状況を考えれば良い(〇〇と△△には真反対の言葉が入る)。
今回は、
単勝上位3頭のオッズと
3連複1番人気のオッズで
矛盾を分析してみよう。
3強レース解析する
単勝オッズを見て、これは3強レースだなと思うのはどんな時だろうか?
例えば、こんな時はどうか。
単① 2.0倍
単② 4.3倍
単③ 6.6倍
単④ 14.0倍
これは明らかに3強レースだ。
なぜそうかというと
単③と単④のオッズ差が大きいから。
ではここで、3強レースを
単③と単④のオッズ差が7.0倍以上であると定義しよう。
単③と単④のオッズ差が7.0倍以上のレースで
上位人気3頭の出現率と単勝回収率を見てみる。
◆3強レース
単① 出現率42.1% 回収率78.4%
単② 出現率23.2% 回収率87.6%
単③ 出現率15.2% 回収率86.7%
では、ここで矛盾を考えてみる。
3強レースなのだから、3連複1番人気(以下、3連複①)のオッズも低いはずだ。
実際、3強レースでは3連複①のオッズは平均6.0倍である。
ここで、
3強レースなのに3連複①オッズが10.0倍以上であったとしよう。
これは明らかに矛盾だ。
単勝オッズでは3強レースなのに、3連複①オッズが10.0倍以上?
えっ、3強じゃないの?
となってしまいそうだ。
では、その条件を加えて分析してみよう。
◆3強レース+3連複①が10倍以上
単① 出現率35.7% 回収率72.6%
単② 出現率19.2% 回収率84.0%
単③ 出現率18.0% 回収率119.1%
なんと、
単③の回収率が119.1%にもなっている。
つまり、このようなレースでは単③を買い続けるだけで儲かってしまう。
これが矛盾が生み出す効用である。