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投資競馬の学校

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オッズの矛盾を突く!矛盾理論とは①

今回から、数回にわたって”オッズの矛盾”について考察していく。

みなさんは、"オッズ"を何だと考えているだろうか?

「そんなの決まってる。払戻金額だろうが!」

確かにそうだが、それだけではない。
競馬ファンの予想を反映したものであるから

”オッズ=支持率”


と考えることも出来るはずだ。

オッズの中でも、各馬の強さを分かりやすく反映しているのが
単勝オッズだろう。

単勝1番人気のオッズが
1.1倍の馬の1着率は、76.1%だし
2.9倍の馬の1着率は、27.3%だし
4.0倍の馬の1着率は、17.1%である。

これだけ見れば
単勝1.1倍の馬は強いし
単勝2.9倍の馬は普通だし
単勝4.0倍の馬は弱いはずだ。

だが、本当にそうだろうか?

1番人気が2.9倍だったとして
2番人気が3.5倍の時と、2番人気5.5倍の時では
1番人気馬の強さは異なるのではないだろうか?

また、オッズと一言で言っても
単勝だけでなく馬連や3連単など複数存在する。

これらを合わせて分析していくことで
オッズの歪みを突いていこうというのが、矛盾理論である。


資金マネジメント法 目次

合成オッズ(多点買い価値)とは?

合成オッズ(多点買い価値)とは?

投資競馬を勉強していくなら覚えておいて損はない”合成オッズ”。
合成オッズとは何かというと

複数あるオッズを1つにまとめたら何倍相当になるか?

が分かってしまいます。

例えば、今あなたが以下の馬券を購入するとしましょう。

1点目  2.5倍
2点目  5.0倍
3点目 10.0倍

これら3点を1つにまとめたら、何倍相当の馬券になるでしょうか?
答えは1.4倍相当の馬券を1点買いするのと同じです。

では、どのように算出すると良いのでしょうか?

合成オッズの計算式



一見難しそうに見えますが、電卓で簡単に計算できてしまいます。
オッズの逆数(1をオッズで割る)をそれぞれ計算し、それを全て足します。
そして1をその数値で割ってしまえば、合成オッズを算出できます。

先ほどの例を見てみましょう。

1点目  2.5倍 → 逆数は0.4
2点目  5.0倍 → 逆数は0.2
3点目 10.0倍 → 逆数は0.1

逆数を合計すると0.7になります。
つまり合成オッズは1÷0.7≒1.42となります。

合成オッズを使って何が出来るのか?

このようにして算出する合成オッズ。
利用方法は2つあります。

1つ目は「自分が買った馬券の的中率を算出できる」
2つ目は「資金配分を行える」

です。1つずつ解説しましょう。

1つ目「自分が買った馬券の的中率を算出できる」

そんなこと出来るの?と思われるかもしれません。
すごく簡単に計算することが出来てしまうのです。

これだけです。
厳密にいえば、パターンによって式を変える必要があるのですが
あまり細かく気にしなくてもOKです。
目安には使えると思います。

2つ目「資金配分を行える」

今回のメインテーマは、実はここから。
先ほどの例で説明していきます。

1点目  2.5倍
2点目  5.0倍
3点目 10.0倍

この3点を均等買いで買ってしまうと
1点目が的中したらトリマイになってしまいますよね。
では、どれが的中しても等しく払戻を受けるにはどうすれば良いでしょうか?

そこで、先ほどの合成オッズが登場します。

今回の例では、合成オッズは1.42でしたよね。
これはどういう意味だったかというと
「この3点買いは、1.42倍の1点買いと同じですよ」
という意味でした。

これを言い換えると
「この3点買いをすると、回収率142%になります」
という意味です。

では、投資予算10000円で資金配分してみましょう。

この3点買いは、回収率142%相当の馬券ですので
10000円投資した場合、14200円の払戻が期待できます。

なので、14200円を各オッズで割ってしまえばOkです。

1点目  2.5倍 投資額=14200÷2.5 ≒5700円
2点目  5.0倍 投資額=14200÷5.0 ≒2900円
3点目 10.0倍 投資額=14200÷10.0≒1500円

投資額の合計は10100円になり、100円オーバーしました。
これが100円未満を切り上げたからです。

では、それぞれが的中した場合の回収率を見てみましょう。

1点目  2.5倍が的中→払戻14250円 回収率141%
2点目  5.0倍が的中→払戻14500円 回収率143%
3点目 10.0倍が的中→払戻15000円 回収率148%

だいたい希望通りの回収率が期待できますね。
これが合成オッズの威力です。

まとめましょう。

合成オッズを使って、資金配分をする計算式です。

これはかなり重宝しますので、覚えておきましょう!

新メビウスの方程式~コンプリートタイプ~

新メビウスの方程式とは?

今はなき"日本競馬投資協会"が開発した
最強の資金マネジメント論として有名な「新メビウスの方程式」。
この方程式には2パターンあり
ベーシックタイプコンプリートタイプに分かれる。



追記
メビウスの方程式について深堀している記事連載中!
第1回 計算式について
第2回 比率数値について1
第3回 比率数値について2
第4回 新メビウスの方程式の真実


ベーシックタイプは、投資予算を決めて資金配分を行う方法であり
コンプリートタイプは、損失金や利益目標をもとに資金配分を行う方法だ。

今回は、コンプリートタイプをご紹介する。

コンプリートタイプ

このタイプは、
・今までの損失金を回収するため
・利益目標を達成するため
どちらにも活用できる。

さっそく手順を紹介しよう。

1.比率数値を求める。
  購入する馬券のオッズの低い順に①、②、③、・・・とする。
  このとき
  ・3点買いの場合 (①÷②)+(①÷③)+1
  ・4点買いの場合 (①÷②)+(①÷③)+(①÷④)+1
  のように計算する。
  「①>比率数値」を満たせば、何点買いでも対応可能だ。

2.必要投資金を求める
  必要投資金=(利益目標+損失金)÷(①のオッズ÷比率数値-1)
  ※利益目標や損失金のどちらか一方を0にして計算することも可能

3.馬券①の投資金を求める
  馬券①の投資金=必要投資金÷比率数値

4.その他の馬券の投資金を求める
  その他の馬券の投資金=馬券①の投資金×馬券①のオッズ÷各オッズ

理論解説

新メビウスの方程式~ベーシックタイプ~と比較して
増えているのは手順2の部分だ。

ベーシックタイプで解説したように
推定回収率を「①のオッズ÷比率数値」で算出することが出来るので
それをもとに必要投資金を算出している。

手順2の式は、いい加減な式ではなくて
しっかり数学的根拠に基づいて計算されている。
ここの説明はそんなに需要がないと思われるので割愛するが
もし教えてほしいという方がいれば、コメントしていただければと思う。